小説

杞憂鬼

竹を仕入れては売る李逵は、自分の仕事が納得できずにいた。衣食住を得るために、夢を身がちな李逵はさまざまな仕事場に手をつけては、一週間もせずに飽きてはやめていった。選んだ業種は百にのぼった。それもそのはず、この竹の仕入れも実は三日前にはじめた…

黒飴

鳥がパンを突いている。どうやらこれは現実で間違い無さそうだ。実際に、今日は草の駅に停まったようだ。駅を出てみると、太陽がこの白い街を煌々と照らしている。辺りは誰一人もいなかった。代わりに、セミが鳴いていた。ただ、横断歩道の縞々たちが、何も言…